映像作品

イアン・ソフトリー監督作品 スケルトン・キーについて

こんにちは。TSUTAYAで何となくジャケット借りしました。本当に何となく借りて誰が出演しているかも知らなかったのでおばちゃん役の人がジーナ・ローランズに似ているなと思ったら本当にジーナ・ローランズで驚きました。そしてこの映画もロマン・ポランスキ…

デヴィッド・クローネンバーグ監督作品 クライムズ・オブ・ザ・フューチャーについて

こんにちは。映画館で観ました。ガラ空きだったのでとてもリラックスして鑑賞しました。全く事前情報を入れずにただデヴィッド・クローネンバーグという名前だけで観たので最初は何の話なのか分かりませんでした。デヴィッド・クローネンバーグは黒沢清が「…

宮崎駿監督作品 崖の上のポニョについて

こんにちは。「君たちはどう生きるか」(2023)が「崖の上のポニョ」(2008)に似ていたような気がして観たのですが全然違いました。前に観たときは物語の整合性ばかりが気になってあまり好きではなかったのですがこれまた今回観直してがらっと評価が変わり…

デイヴィッド・リンチ監督作品 ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間について

こんにちは。僕はデイヴィッド・リンチを実は結構観ています。「イレイザー・ヘッド」(1977)も「エレファント・マン」(1980)も面白かったのですがそういうのを期待して観て肩透かしを食らいました。確かに映像は素晴らしいのですがあまりにも話が意味不…

バーナード・ローズ監督作品 キャンディマンについて

こんにちは。このポスターから分かるようにジョナサン・デミの「羊たちの沈黙」(1991)にかなり影響された作品です。撮り方が非常に上手いです。正直話は良く理解出来なかったのですがとにかくロケーションが良いのでそれを綺麗に撮っているだけで映画とし…

三宅隆太監督作品 呪怨 白い老女について

こんにちは。純粋に怖かったです。ジャンプスケアもガンガンあるのですがそれも含めて怖かったです。三宅隆太は新耳袋とかで多分観ているのですが意識して観たのは初めてでした。またこれも多分ですが黒沢清好きなのが伝わってきました。面白かったのは画面…

ロバート・ゼメキス監督作品 バック・トゥ・ザ・フューチャーについて

こんにちは。初めて観ました。流石に何となく内容は知っていたので序盤の展開を注意深く観ていたのですが実はそんなにネタを振っていないことに驚きました。それぐらい体感的に直ぐに過去の世界に行っていてだからこそ初見のインパクトは凄かったのだろうと…

泣きたい夜もある 始発電車が走るまでについて

https://youtu.be/9CJrLUE0vmc こんにちは。YouTubeで観ました。1993年に放送されていた一話完結のドラマらしいです。久しぶりに感動しました。そして小林聡美の演技が素晴らしいです。「やっぱり猫が好き」(1989)で培ったワンシチュエーションの演技が電…

白石晃士監督作品 裏ホラーについて

こんにちは。多分小学生の時にインターネットで友達と観たのが最初でした。当時はこの「裏ホラー」(2008)という言葉を意識していませんでしたがよく考えると裏という言葉は変です。表がフェイクならば本物という意味なのか作り手たちを裏側というならば玄…

亀井亨監督作品 ねこタクシーについて

こんにちは。面白かったです。カンニング竹山の演技が予想以上に良いです。顔が役者っぽいからでしょうか。その他のキャスティングも良くて特に鶴田真由と山下リオの母娘が素晴らしいです。実際の母娘がこんな感じなのかは知りませんが二人とも父親を理解し…

宮崎駿監督作品 君たちはどう生きるかについて

こんにちは。この映画の感想を一言で言うとスピルバーグがフェリーニになったという感じです。黒沢清が語るフェリーニの言葉を引用すれば映画の見せ場だけを串団子状に羅列したような映画です。正直今年82歳の宮崎駿が作ったとは思えないほどアイデアが溢れ…

神代辰巳監督作品 恋人たちは濡れたについて

こんにちは。凄く面白かったです。神代辰巳は初めて観ましたが非常に作家性のある監督だと思いました。全体的には良質な青春映画という感じです。神代辰巳も映画を沢山観ている映画監督という感じで一々演出が映画的で素晴らしいです。主人公がずっと顔が瓜…

ローワン・ジョフィ監督作品 リピーテッドについて

こんにちは。ニコール・キッドマンの演技は結構好きかもしれません。僕が彼女の演技を意識して観たのはアレハンドロ・アメナーバルの「アザーズ」(2001)くらいですが今回観て好きになりました。それからこれは誰にも同意してもらえないことを承知ですがニ…

鶴田法男監督作品 案山子について

こんにちは。amazon primeビデオで観ました。沢山の人間が無言でこっちを見ているシーンを観ていてジョン・カーペンターっぽいなぁと思っていたら鶴田法男のインタビューでズバリジョン・カーペンターの名前が出てきて驚きました。この映画の結末は最近観た…

根岸吉太郎監督作品 ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜について

こんにちは。良い映画でした。他の方のブログを読むとこの映画はかなりの年月を掛けて練られた作品らしくそれを伺えるような出来上がりになっています。それから主演の二人は勿論のことそれを支える伊武雅刀と室井滋の夫婦も非常に良かったです。でも一番は…

心療内科医・涼子について

こんにちは。Dailymotionで観ました。Wikipediaによるとこのドラマは放送当時かなり抗議があったらしいのですがリアリティ的には「きらきらひかる」(1998)とそんなに変わらない気がしました。何故このドラマが槍玉に上がったのかそれは良い意味で逃げてな…

水島総監督作品 いのちの誘拐について

こんにちは。ニコニコ動画で観ました。室井滋の狂人役を初めて観ましたが予想以上に凄かったです。地がコメディっぽいからこそその振り幅で余計に恐ろしさが増します。そして相手役の佐野史郎の無機質な演技も素晴らしいです。ビデオ作品の狭い画角にさらに…

井筒和幸監督作品 ビッグ・ショー! ハワイに唄えばについて

こんにちは。井筒和幸の作品を初めて観ました。以前から存在は知っていてピンク映画から商業映画監督になったことも知っていたので流石に映画が上手だなと思いました。何か最近はドラマとかばかり観ていたので久しぶりに良い映像をちゃんと観た気がします。…

荻上直子監督作品 めがねについて

こんにちは。小林聡美が主演の一連の「かもめ食堂」(2006)から「マザーウォーター」(2010)までの映画を全て観ましたが一番メッセージ性がある作品でした。インターネットの感想の多くは癒されるという意見でしたが僕は非常に怖い映画だと思いました。何…

郷田マモラ原作 きらきらひかるについて

こんにちは。ドラマの内容の前にDVDの1巻の一話に収録されているコメンタリーが面白いです。調べてみるとどうやら4巻の最終話にも収録されているらしいのですが鈴木京香と小林聡美と深津絵里がドラマを観ながら当時の思い出を回想しています。今なお現役の俳…

松本佳奈監督作品 マザーウォーターについて

こんにちは。撮り方が溝口健二っぽいです。具体的に言うと長回しと俳優の顔のアップどころかバストショットすらもありません。クレーンショットではないだけでフィックス版の溝口健二です。このストーリーがない作り方は恐らく完全に日常生活の一部を切り取…

大石英司原作 神はサイコロを振らないについて

こんにちは。ともさかりえは「友子の長い夜」(1995)で好きになりました。やはりコメディが出来る俳優は演技が上手いと思います。このドラマは全体的に演出が古臭いのですが途中にトレンディ・ドラマに対する言及があることから深読みすればそれへの皮肉か…

ドン★キホーテについて

こんにちは。最近小林聡美が出演しているドラマを見漁っていてこのドラマに行き着きました。恐らくリアルタイムで観ていたのですがすっかり忘れていました。オープニングのアニメーションが良いです。こういうコメディタッチのドラマは面白いのですが一気に…

役所広司監督作品 ガマの油について

こんにちは。キャスティングが素晴らしいです。小林聡美と八千草薫が個人的に好きなのでまずそれだけで良いです。それから撮影もかなり良いです。撮影監督が栗田豊通という方で非常に均整の取れた画面になっています。ストーリーはあるのですがストーリーよ…

すいかについて

こんにちは。このドラマにおける疑似家族の関係は大島弓子の「バナナブレッドのプディング」(1977)や吉本ばななの「キッチン」(1988)などの影響を感じます。またハピネス三茶の住人たちの世代間が20代から60代まで広く跨っていることは「やっぱり猫が好…

2クールについて

こんにちは。小林聡美関連の作品を観ていると本人がどう思っているのかは知りませんがジョン・カサヴェテスの演出論に近いものを感じます。それはつまり俳優が持っている素の力を引き出して物語を作る方法です。それはアドリブとは少し違っていてまあロケー…

松本佳奈監督作品 ペンションメッツアについて

こんにちは。非常に良かったです。でも一言で良いのでもたいまさこに喋って欲しかったです。そのもたいまさこは森の人という何やかんやで一番おいしい役で全話出演しているのですがその演出が完全に小中理論です。一話の「山の紳士」の役所広司は流石に良す…

大林宣彦監督作品 廃市について

こんにちは。柳川と聞いて思い出すのは高畑勲の「柳川堀割物語」(1987)です。大林宣彦は確か「BSマンガ夜話」(1996)で高畑勲の作品について語っていて違う畑ですがお互いに意識し合っていたのかもしれません。小林聡美の演技が初々しい感じがしたのです…

山田あかね監督作品 犬に名前をつける日について

こんにちは。動物の殺処分については前から知っていましたが数字として出されるとやはりドキっとします。観ていて気になったのは出てくる団体はノンフィクションなのに小林聡美とか上川隆也はフィクションのキャラクターであることです。つまりこの映画はド…

黒沢清監督作品 蜘蛛の瞳について

こんにちは。何故か観逃していました。「蛇の道」(1998)の方はどうやら2024年に日仏合同で黒沢清がリメイクするらしいのですが「蜘蛛の瞳」(1998)は初めて観ました。そしてやっぱり黒沢清凄いなと思いました。復讐シリーズは前年に「復讐 運命の訪問者」…