心療内科医・涼子について

こんにちは。Dailymotionで観ました。Wikipediaによるとこのドラマは放送当時かなり抗議があったらしいのですがリアリティ的には「きらきらひかる」(1998)とそんなに変わらない気がしました。何故このドラマが槍玉に上がったのかそれは良い意味で逃げてないからだと思います。例えば「ドン★キホーテ」(2011)は上手くそのリアリティの問題を身体が入れ替わる超常現象と全体的にコメディタッチにすることで躱しているのですがこのドラマはそこを真正面から描いているからこそ批判が出てくるのだと思います。僕は全くドラマの業界について知りませんが恐らくドラマにはスタッフ間に映画の撮影所システムのような連綿と受け継がれたノウハウがあるのでしょう。最近ドラマを観ていて気づいたのは話の転換には大体登場人物の顔のアップで一言言ってから話が始まります。そしてドラマと映画の映像の違いはそこら辺にある気がします。一話は気合が入っていたのかかなりセンセーショナルな内容です。どうでも良いのですがあの不思議なオープニングは何なのでしょうか。はたまた不可思議なエンディングもそうです。それから室井滋寺脇康文との掛合がかなり良いです。最近俳優には希少性があると思えてきました。室井滋の演技にしても小林聡美の演技にしても他を圧倒するようなものではないのです。それは俳優が脚本に書かれた台詞を言うことは実は誰か言ってもそんなに変わらないからです。でも僕は室井滋の演技が好きです。それを希少性だというのは失礼かもしれませんがそれ以外に理由がよく分からないのです。でもその俳優が歩んできた道程を知ることも大切です。室井滋が自主映画の女王と呼ばれていたこととか東京の大学で刺激的な若い日々を送っていたこととかを知っているからこそそれを踏まえた彼女の演技として見れます。

20230724

最終話まで観ました。観ましたが正直腑に落ちるような最終話ではありませんでした。室井滋の演技は良い意味でコメディっぽいので暗所恐怖症の演技もコメディに見えてしまいます。まあ色々な事情があったのでしょうが何とか無理やり終わらせたみたいな印象を受けました。時代もあるのか男を誘惑する女が多かったです。どうでも良いことですが嫁姑の話で出てきた俳優を鈴木早智子と勘違いしていたら今調べると羽野晶紀でした。凄い似ています。こんなぶりっ子みたいな喋り方なんだな鈴木早智子ってと思っていたらとんだとばっちりでした。ごめんなさい。