根岸吉太郎監督作品 ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜について

こんにちは。良い映画でした。他の方のブログを読むとこの映画はかなりの年月を掛けて練られた作品らしくそれを伺えるような出来上がりになっています。それから主演の二人は勿論のことそれを支える伊武雅刀室井滋の夫婦も非常に良かったです。でも一番は浅野忠信の存在感です。あそうの言い方が良いです。僕が読んだブログにも書かれていましたがこの映画は「人非人でも良いじゃない私たちは生きてさえいれば良いのよ」というラストの台詞に向かって全てが収斂します。またそのシーンのワンカットで人通りの多い道を抜けた路地のような場所でまるで二人しか居なくたったかのような演出がとても良かったです。実は今良いシーンを思い出そうとしているのですが不思議なことにあまり憶えていません。でも全体的に完成度が高く相当充実した画面と俳優の芝居でした。松たか子は声が良いです。顔も綺麗ですがそれ以上に声が素晴らしいです。