最近考えていること what i'm thinking lately

こんにちは。ようやく秋の気配を感じるようになりました。嬉しいです。最近セラニポージを知りました。YouTubeの関連動画のアルゴリズムで何となくジャケットとかを見たことがあって、聴いてみると良かったです。大きな括りでいえば、相対性理論とかフレネシとかと同じ透明なボーカルとセンスの良い歌詞、シティ・ポップのような音楽が特徴です。シティ・ポップは今調べてみましたが、詳しく定義が分からなかったので、何となくそう感じました。音が生音っぽくなく、機械的でしかもそれをわざと押し出している感じが、そういう風に思った理由です。僕が好きなのは「ワンルームサバイバル」(2002)の「ラビット・パニック」です。歌詞のセンスが良いです。少し間抜けなところを残しているのも良いです。今調べてみて納得しましたが、このバンドは元々ゲーム音楽企画ユニットとして発足したらしく、だからこそ「太鼓の達人」のナムコオリジナルのような雰囲気があります。

hello. I'm finally starting to feel the signs of autumn. I'm happy. I recently discovered Serani Poge. I somehow saw the jacket in the YouTube related video algorithm, and it was good to listen to it. Broadly speaking, it is characterized by transparent vocals and tasteful lyrics like those of Theory of Relativity and Frenesi, and music like city pop.I looked into city pop just now, but I didn't know the definition in detail, so I somehow felt that way. The reason why I thought that way is that the sound doesn't sound like a live sound, it's mechanical and it feels like it's being pushed out on purpose. My favorite is "Rabbit Panic" from "One Room Survival" (2002).You have a good sense of lyrics. It's also good to leave a little goofy. Now that I've looked into it, I'm convinced that this band was originally started as a game music planning unit, and that's why it has the atmosphere of Namco's original "Taiko no Tatsujin".

黒沢清監督作品 DOORⅢについて Directed by Kiyoshi Kurosawa About DOORⅢ

こんにちは。傑作でした。何というか単純に僕がこういう怪奇映画を好きなだけなのかもしれませんが、ほぼ完璧な構成です。役者も良く主演の田中美奈子は唇が厚い美人で何より声が良いです。そして本作の怪物藤原を演じた中沢昭泰は新人らしかったのですが、長身痩躯で美形で声も艶っぽくはまり役でした。また全編通じて音楽がかなり良いです。この映画は1996年に製作されましたが、結果としてその後の黒沢清の作風を決定付ける、スプリングボードのようなものになっていると思います。それくらい恐怖演出が幅広くあって半透明のカーテン、途中に一度だけ現れる赤い服の幽霊や、遠くから無言で見つめる人、諏訪太朗の死に方は「ドッペルゲンガー」(2003)の柄本明、終盤の暗黒舞踏のようなポーズで追い詰められる展開は、そのままそっくり「回路」(2001)に継承されています。このゆっくり動く幽霊の元ネタは分かりませんが、思い当たるのは黒澤明の「夢」(1990)の「雪あらし」かと推測されます。無言で佇む人達がこの映画にはよく現れますが、ジョン・カーペンターの映画のようでもあり、冨樫義博が「レベルE」(1995)でも使っていました。寄生虫の元ネタはジョナサン・デミの「羊たちの沈黙」(1991)かと思います。また恐怖演出以外にもう一つこの映画が優れているのはエロティックな演出です。まあ普通に官能的な場面が上手いです。濡れ場を撮る才能はやはり役者の肉体感をどれだけフィルムに定着させることが出来るかにかかっていると思います。主人公の佐々木京(田中美奈子)と藤原美鶴(中沢昭泰)の関係は台詞だけ読めばメロドラマのようなことを言っていますが、不穏な劇伴が終始流れることで、エロスとタナトスが共存する不思議な画面になっています。この「DOORⅢ」(1996)のラストの展開は「Seventh Code」(2013)に似ています。このラストのカタルシスはそれまで一貫して強かった藤原が屈服すること、また男が女に、怪物が人間になど色々な構造がひっくり返ることで生まれるもので、中々痛快です。

hello. It was a masterpiece. It may just be that I just like these weird movies, but the composition is almost perfect. Minako Tanaka, who plays the leading role well, is a beautiful woman with thick lips and above all has a good voice. And Akiyasu Nakazawa, who played the monster Fujiwara in this work, seemed to be a newcomer, but he was tall and thin, had a beautiful voice, and was a perfect fit for the role. Also, the music is pretty good throughout.This film was made in 1996, but I think the result is something like a springboard that defines the style of Kiyoshi Kurosawa's subsequent work.There is such a wide range of horror productions, translucent curtains, red-clothed ghosts that appear only once in the middle, people who stare silently from a distance, and the way Suwa Taro dies is Akira Emoto in "Doppelganger" (2003), and the darkness at the end. The dynamics of the butoh-like poses are carried over to "Circuit" (2001).I don't know the origin of this slow-moving ghost, but I think it's the "snowstorm" in Akira Kurosawa's "Dream" (1990). People standing silently often appear in this movie, but it is also like John Carpenter's movie, and Yoshihiro Togashi also used it in "Level E" (1995). I think the source of the parasite is Jonathan Demme's "Silence of the Lambs" (1991).In addition to the horror production, another thing that this movie excels in is the erotic production. Well, usually erotic scenes are good. I think that the ability to shoot dramatic scenes depends on how well the actors' physicality can be captured on film.The relationship between the main characters, Kyo Sasaki (Minako Tanaka) and Mitsuru Fujiwara (Akiyasu Nakazawa), is like a melodrama if you read the lines alone, but with the disturbing accompaniment that flows from beginning to end, Eros and Thanatos coexist. It's a strange screen. The last development of this "DOOR III" (1996) is similar to "Seventh Code" (2013).This final catharsis is produced by the surrender of Fujiwara, who had been consistently strong up to that point, and the overturning of various structures, such as men becoming women, monsters becoming humans, and so on, which is quite exhilarating.

 

最近考えていること what i'm thinking lately

こんにちは。「ほんとにあった!呪いのビデオ」(1999)に代表される、どういう名称なのか疑似ルポルタージュホラーとでも言えば良いのか、そういう映像作品は巷に無数にありますが、その中でも僕は「not found ネットから削除された禁断映像」(2015)が好きです。初期はそれこそ真面目、といえばおかしいですが、本当に怖い映像があってそこから僕も入っていったのですが、シリーズも40近く続いてることもあり、製作スタッフも作品内で遊ぶ余裕があって特にスタッフの杉本の「ダウンタウンガキの使いやあらへんで」のオープニング企画を彷彿とさせる、ふざけた取材系の話が好きです。どれに入っていたのか覚えていませんが、植物のバクスター効果についての話とか、ツチノコの話、忍者の話など基本的に杉本が胡散臭いものに騙されるボケで、スタッフの古賀が視聴者の代弁をするツッコミのようなポジションになっています。この辺りの演技の感じが妙にリアリティがあり、また変にギャグに走りすぎず、でも明らかにふざけている感じが良いのです。ですが先述した通り初期は本当に怖い映像があって、僕が一番好きなのは「サイコ隣人」という話ですが、音声を逆再生したら許さない、と入っていた話とか、ショウコ先生の話とかも怖かったです。また一巻の中に大体一つはグロテスクな映像が入っていたりして、作り物とわかっていてもドキドキしながら観ていたように思います。

hello. Cursed Video (1999) is the typified example, and there are countless films on the market, whether they are called pseudo-reportage horror or not. Forbidden footage removed from” (2015).In the early days, it would be strange to say that it was serious, but there was a really scary video, and I got into it from there. I especially like the silly interview stories that remind me of the opening project of the staff Sugimoto's "Downtown no Gaki no Tsukaiya Arahende".I don't remember which one it was in, but basically Sugimoto is deceived by shady things such as the story about the Baxter effect of plants, the story of Tsuchinoko, and the story of ninja, and the staff Koga speaks for the viewers. It is a position like Tsukkomi to do. The feeling of acting around here is strangely realistic, and it doesn't go too far with gags, but it feels like it's clearly joking.However, as I mentioned earlier, there were really scary images in the early days, and my favorite is the story "Psycho Neighbor", but there is a story that says that if the audio is played backwards, it will not be allowed, and Shoko-sensei's story. I was scared. Also, about one volume contains a grotesque image, and I think I was nervous while watching it even though I knew it was a fake.

亜樹直原作 ひきた美幸漫画 学校の怖い噂について Nao Aki's original manga by Miyuki Hikita About scary rumors at school

こんにちは。初めてメルカリを使って手に入れました。そしてつくづく幼い頃の記憶は当てにならないものだと思いました。僕が強烈に覚えていた「ナメクジおばさん」も全く僕が思っていた話とは違っていて、何故子供の頃そんなに恐怖を抱いたのか、今となっては不思議なものです。ですがこの「学校の怖い噂」(1994)のレビューを読んでいると、数少ない中に僕と同じ様に「ナメクジおばさん」のことに触れている方がいて、子供には引っ掛かるポイントがあったのでしょうか。絵は上手くありませんが、ホラーにおいては上手さよりも気持ち悪さの方が重要だったりするので、パースが少々崩れているくらいが丁度良いのかもしれません。永井豪の「デビルマン」(1972)とかもそうですが、ホラーにおいては伊藤潤二が上手すぎてあれをやってしまうと、他の漫画家は何も出来ないくらいホラーにおけるポジションを独占している感じがします。

hello. I got it using Mercari for the first time. And I thought that my childhood memories were unreliable. The story of "Aunt Slug" that I remembered so vividly was completely different from what I had imagined, and now I wonder why I was so scared when I was a child.However, when I read the review of "Scary Rumors at School" (1994), among the few people who touched "Aunt Slug" like me, there was a point that children were caught. Is it? I'm not good at drawing, but in horror, disgust is more important than skill, so it may be just right if the perspective is a little broken.Go Nagai's "Devilman" (1972) is the same, but when Junji Ito is too good at horror and does that, it feels like other manga artists are monopolizing the position in horror to the extent that they can't do anything. I will.

20220918

もう少し思い出してみると、僕がこの本に初めて出会ったのは小学生の時に学童保育所で出会ったのが最初だと思います。その時は子供も多かったので、多分ブックカバーを誰かが破ったのか、本来はこの本はかなり漫画チックな表紙になっていますが、それが取れて下地の薄茶色の装丁の怪しげな本だという雰囲気がありました。それも相まって余計に怖かったのかもしれません。

Looking back, I think I first encountered this book when I was in elementary school at a nursery school. There were a lot of children at that time, so maybe someone ripped the book cover. Atmosphere was there. It may have been a little too scary.

マキノ雅弘監督作品 日本侠客伝 浪花編について Directed by Masahiro Makino About Nihon Kyokyakuden Naniwa Edition

こんにちは。マキノ雅弘蓮實重彦とか黒沢清とかの発言で、ちょいちょい名前が出てきていて、何となく気になっていた存在でした。この「日本侠客伝」(1964)シリーズは高倉健主演で、丁度高倉健の演技を観てみたかったこともあり、TSUTAYAで借りました。また八千草薫が出ていることも借りた理由のひとつです。これはシリーズ二作目で、僕は一作目の「日本侠客伝」も観ましたが、マキノ雅弘の映画の特徴というかフィックスの画面が少なく、どんな画面にもカメラワークがあることが特徴です。これは僕がこの映画の前に小津安二郎の「彼岸花」(1958)を観たことも関係しているかもしれませんが、ショットの頭に何かを映してそれを引いて全体を撮る方法が特に多いと思いました。そして近年のスティーブン・スピルバーグの映画のようでもあるように感じます。つまりこの撮影方法はとてもモダンな印象があります。それと三組の男女が物語の中心になること、高倉健演じる役が初めは礼儀正しく、静の演技をするのですが、あるところから動の演技に変わること、などがシリーズを通しての特徴です。晩年の高倉健降旗康男鉄道員」(1999)などの静の演技の印象が強いのですが、この頃は当然若いですから、アクションシーンもちゃんと動いています。また長門裕之の演技が典型的な三枚目の演技なのですが、それも良いです。そして八千草薫大阪弁がとても可愛いです。関係ない話ですが、「彼岸花」でも山本富士子演じる幸子の流暢な京都弁が映画のトーンを形作っているように、方言は映画においてリアリティを持たせることもそうですが、日本人としての親近感を覚えることの手助けにもなっている気がします。

 

最近考えていること what i'm thinking lately

こんにちは。最近は黒沢清関連のトークショーのブログを読んでいます。面白いです。映画監督のトークショーというものに僕も行ってみたいのですが、やはり都市近郊でないと流石に厳しいでしょうね。黒沢清の「回路」(2001)のメイキングビデオがYouTubeに上がっていてとても興味深く観ました。映画の舞台裏を観るとそれによって出来上がった作品と対比させて、なんと和やかなムードで撮影が進んでいるのか、と思ってしまいます。しかし考えてみるといくらシリアスなシーンでも現場は流れ作業で次から次へとシーンを撮っていかなければならない訳で、だからこそあの現場の雰囲気なのだと思いました。

 

黒沢清トークショーのレポートのブログを上げている「私の中の見えない炎」を読んでその流れでそのブログの中の押井守トークショーのレポートや高橋洋のインタビューなどのものも読みました。映画監督が語る言葉は、映画が好きでいて良かった、と肯定してくれる気がして好きです。最近また椎名林檎を聴き出しましました。初期の「加爾基精液栗ノ花」(2003)くらいまではライブ演出とかも含めて危なっかしい、過激でアルバムの名前を見てもわかる通り、少し宗教的な匂いもして良い意味で若い感じがありましたが、2003年から東京事変として活動するにあたり、ソロとバンドとのバランスが取れてきてソロの方の曲にも変化が起こりました。ジャズっぽいホーンセクションを中心としたポップスが増えてきて、私生活で母親になったことも関係していると思いますが、丸い優しい曲が増えました。僕は後期の椎名林檎の方が好きですが、例外的に2003年のエレクトリックモールでのライブは鬼気迫るパーフォーマンスで素晴らしいと思います。「茎」とか「丸の内サディスティック」もこのエレクトリックモールでのロックぽいアレンジのテイクが実は一番好きかもしれません。

トビー・フーパー監督作品 ポルターガイストについて Directed by Tobe Hooper About Poltergeist

こんにちは。これも気になっていた映画のひとつです。何よりもトビー・フーパースティーブン・スピルバーグの共作、というのがもう面白いです。共作といえば最近押井守今敏の「セラフィム」とかを読んで、つくづく才能のある作家同士は何処まで行っても、相容れないものなのかなと思いましたが、この映画は基本スピルバーグ調の中に時折フーパーが顔を出す感じで、どういう経緯でどんなやりとりが二人の監督の間にあったのか分かりませんが、出来上がった作品はとても良い娯楽映画になっていて、僕はとても好きでした。同じ様な展開で黒沢清伊丹十三の共作「スウィートホーム」(1989)がありますが、こちらは二人がぶつかった結果、どちらの色でもない不思議な仕上がりのものになっていましたが、この「ポルターガイスト」(1982)は全編殆どスピルバーグなのですが、スプラッターシーンなどの要所要所で、フーパーっぽさが出てきます。こういう映画では普通母親は怪奇現象に対して否定的な立ち位置を取ることが多いですが、この映画では実にあっさりと受け入れてそれどころか喜んですらいます。霊媒師のタンジーナ(ゼルダ・ルビンスタイン)の声が凄く良くて催眠術に近い、小人症の子供のような高い声が妙に心地良いです。西洋のゴシック・ホラーだな、と思ったのは墓地の下から死人が出てきたり、庭の木が襲いかかってきたり、異次元の窓から現れる巨大な骸骨だったり、日本のようなおどろおどろしい女の幽霊は出てこないところが逆に新鮮でした。まあこれは日本の特殊性もあるかもしれませんが、今や幽霊=女性になっている風潮は日本のホラーを飽和状態にさせている原因かもしれません。

hello. This was one of my favorite movies as well. Above all, it is interesting that Tobe Hooper and Steven Spielberg co-wrote it.Speaking of co-productions, recently I read "Seraphim" by Mamoru Oshii and Satoshi Kon, and I thought that no matter how much talented writers went, they would never get along. I don't know how the two directors interacted with each other, but the finished work was a very good entertainment movie, and I really liked it.In a similar vein, Kiyoshi Kurosawa and Juzo Itami collaborated on "Sweet Home" (1989). , This "Poltergeist" (1982) is almost entirely Spielberg, but at key points such as the splatter scene, Hooper-likeness comes out.Usually mothers tend to take a negative stance toward paranormal phenomena in movies like this, but in this movie, they accept it very easily and even enjoy it. The voice of the medium Tangina (Zelda Rubinstein) is so good that it's almost hypnotic, and the high voice of a child with dwarfism is strangely comfortable.What made me think of Western gothic horror were the corpses coming out of the cemetery, the trees in the garden attacking me, the gigantic skeletons appearing from the windows of another dimension, and the frightening Japanese women. On the contrary, it was fresh that the ghost did not appear. Well, this may be a peculiarity of Japan, but the current trend of ghosts = women may be the cause of the saturation of Japanese horror.