郷田マモラ原作 きらきらひかるについて

こんにちは。ドラマの内容の前にDVDの1巻の一話に収録されているコメンタリーが面白いです。調べてみるとどうやら4巻の最終話にも収録されているらしいのですが鈴木京香小林聡美深津絵里がドラマを観ながら当時の思い出を回想しています。今なお現役の俳優たちの雑談はこれだけで商品化しても相当売れるのではないかと思うのですが何よりも楽しそうなのが良いです。ドラマの演出は相当古いです。でも一周回って面白いです。演出は河毛俊作です。漫画には顔漫画という言葉があります。それは顔のアップばかりの漫画を揶揄する言葉ですがこれは顔ドラマです。本当に顔のアップが多いです。それから一番気になるのはオープニングです。何なのでしょうかあのオープニングは。1998年はたった25年前ですがでも四半世紀前です。これが当時の人にはウケていたのかそれとももう古いと感じていたのか分かりませんがMr.Childrenの主題歌も合わせてドラマコントのようです。それでも観る価値があるのはひとえに俳優の力です。鈴木京香はやっぱり良いです。深津絵里も普通なら食い下がるところを食い下がらないのが良いです。コメンタリーは今まで注目していなかったのですがこんなに面白いとは思いませんでした。

20230711

最終話まで観ました。天野(深津絵里)が面白いです。とにかくしつこいです。あと引き止めて台詞を言うのと振り返って台詞を言うのが多すぎます。同じ人間の顔から顔への繋ぎは駄目でしょう。本当にベタな犯罪ドラマです。全く捻りもなく感動演出を恥じることもなくやっているのは逆に清々しいです。後半からは演出家もやけくそに演っている印象があります。扱っているテーマが震災や戦争など大きすぎることも良くないです。こういう犯罪もののドラマには仕方ないことですが犯罪が起きなければ成立しない上にその犯人は名の知れた俳優がキャスティングされるので観る側もある程度分かった上での鑑賞になります。でもこういうある種のスタンダードがあるからこそ変化球として色々なドラマが後年生まれたのだと思うと意味はあったのかなとも思います。でもやっぱり僕は直球過ぎて途中からしんどくなりました。