松本佳奈監督作品 ペンションメッツアについて

こんにちは。非常に良かったです。でも一言で良いのでもたいまさこに喋って欲しかったです。そのもたいまさこは森の人という何やかんやで一番おいしい役で全話出演しているのですがその演出が完全に小中理論です。一話の「山の紳士」の役所広司は流石に良すぎました。オチも含めて二回観ましたが僕は一番好きな話でした。民話などに見られる典型的な形ですがそれも含めて良かったです。僕も最近ようやく刺激だけで作品を観るのではなく癒しとして作品を観れるようになりました。エンディングは大貫妙子の「空飛び猫」です。五話の「むかしの男」の小林聡美の食事を捉えたロングショットの思わせ振りなカメラワークは絶対横にもたいまさこが出てくると思わせておいて出てきません。でもこの話の光石研はどうやら幽霊らしくちゃんとカットバックで消える演出がありました。どうでも良いことですが二話の「ひとりになりたい」で語る小林聡美の前世の話は今読んでいる「凜々乙女」(1995)に載っていました。小林聡美関連の作品を調べていると松本佳奈と萩上直子が主に関わっていてまた大体もたいまさことセットになっていたりするのも全ては「やっぱり猫が好き」(1988)が原型としてあって現代であのドラマを再現している感じもします。