大島弓子 バナナブレッドのプティングについて

こんにちは。メルカリで大島弓子の「秋日子かく語りき」(1987)と「四月怪談」(1979)を頼みました。最近本を読んでいないなと思っていて漫画ですが今なら大島弓子の読んでいないものを読む良い機会だと思い頼みました。「バナナブレッドのプティング」(1977)は一度流し読みした程度でちゃんと読んだのは初めてでした。読んでいる感覚は楳図かずおに近いものがあって理屈ではない恐らく本人も何処までコントロールして描いているのか分からない大きな力が働いているような作品です。僕は今のところ「ロストハウス」(2001)が一番好きですがこの「バナナブレッドのプティング」には荒削りですが若いエネルギーがあります。絵は結構乱れている箇所があります。大島弓子の好きなところはストーリーが論理的なところです。論理的とはいえ漫画なので現実ではあり得ない設定ではあるのですがその中で登場人物たちはごく自然に日常を過ごしている感じが映画的です。そう正に映画です。あと内語が多いです。