レオン&コシーニャ監督作品 LUCIAについて

https://youtu.be/uAhjcsYn73M?si=AFZe_UhJkW9ipLHF

こんにちは。「YAWARA!」(1989)を全て観終わった反動で芸術に触れたくなりました。前から気になっていた「オオカミの家」(2018)を作ったレオン&コシーニャの「LUCIA」(2007)を観ました。同じアニメーションというジャンルとは思えない怪作で非常に刺激を受けました。記事を読んでみるとクリストバル・レオンは人形アニメーションホアキン・コシーニャは木炭アニメーションをそれぞれ担当しながら二人で作ったそうです。海外の作家はやっぱり我々日本人からしたら敵わないというか土壌が違い過ぎるのだと思います。スイスのスクラッチアートのトーマス・オットとかアメリカの絵本作家のエドワード・ゴーリーとか少し毛色が違いますがルネ・ラルーの「ファンタスティック・プラネット」(1973)などダークな芸術が向こうは凄いです。所詮日本は島国でのほほんとしていることがよく分かります。向こうの芸術は戦争が本当に近くであるのだなという感じです。日本でダークなことを考えてみても結局人間関係とか政治とか下らないことに収斂してしまいます。それで言えば楳図かずおの「わたしは真悟」(1982)が海外で高く評価されていることが少し分かるというかこの平和呆けした日本でしか生まれない狂気に外国人が慄いたのではないかと思います。英語が分からないので映像しか観ていませんが単純に不気味ですし僕がスクリーンショットで撮った上の写真の場面の目が虚ろにぐるぐる回るところとかこの少女に何があったのか想像させます。