キム・ジウン監督作品 箪笥について

こんにちは。スミ(イム・スジョン)が可愛いです。以前一度観ていてすっかり忘れて今回観ましたがやはり微妙な映画でした。伏線が伏線として機能していなくてもそれでも面白い映画というものはありますが、この映画の場合編集があまり良くありません。種明かしをしてから時系列が現在に戻ったりまた過去に戻ったりするところがあるのですが、初めが現在の時間から始まっているので終わりはまた現在に戻り綺麗に円環する構造にした方が良いと思いました。まあでも可愛いから良いです。最低の感想ですが主演の女の子が可愛かったから良いです。でも思い返すと途中の友人夫妻の件もよくわからないですし、継母のウンジュ(ヨム・ジョンア)がどこからスミの分裂した人格だったのかも分かりません。最初にスミとスヨンムン・グニョン)とウンジュが会った時、ウンジュはちゃんと2人を見ながら会話していてこれも全て夢だと言われればそれまでですが、よく分からないのです。映画において省略するのは格好良いですし説明過剰になれば通俗的な陳腐なものになってしまいます。しかし陳腐になっても良いのでここで正に分裂したのだという瞬間は入れるべきです。そういう決定的なショットがあるかどうか、本当にワンカットでも良いのであるかどうかが重要だと思います。