ロマン・ポランスキー監督作品 赤い航路について

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こんにちは。何故こんなに面白いのかよく解らないのですが、面白い映画です。本当にロマン・ポランスキーの映画は他の映画と何が決定的に違うのでしょう。なにかが決定的に優れているのだと思うのですが、未だにわかりません。関係ない話ですが、ロマン・ポランスキーの「ゴーストライター」を借りたいと思って、僕の周りのTSUTAYAで「ゴーストライター」を探すのですが、いつも借りられています。おっ、分かっているな、と少し嬉しくなるのですが、やはり映画好きの中でロマン・ポランスキーは人気な様です。主演のエマニュエル・セニエは僕が観たロマン・ポランスキー映画には大体出演しています。この映画におけるミミ(エマニュエル・セニエ)は恐らくフィルム・ノワールにおけるファム・ファタールだと思われます。フィルム・ノワールとは1940年代から1950年代頃にハリウッドで流行した犯罪映画のことです。その中に登場する主人公を破滅に導く魔性の女が、ファム・ファタール(運命の女)です。映画内にもきちんと台詞があります。やはりロマン・ポランスキーの映画の登場人物は運命に逆らえないように出来ているらしいです。「ローズマリーの赤ちゃん」でもそうでしたが、主人公たちは怪しいと訝しんではいるのですが、映画という逃れられない結末に向かってちゃんとハズレを引いている感じがします。あとこの映画は性描写が多いです。二人の関係が惰性になってきて、豚の真似をして行為に及ぼおうとするシーンが面白かったです。

2021 1003
全部見終わりました。ファム・ファタールと書きましたが、そんなに悪女ではありませんでした。船の中でオスカーの部屋で話を聞くナイジェルのシーン、彼の揺らぐ心理と同じくカメラも船に合わせ不安定です。こういうのが上手いです。