倉本聰原案 前略おふくろ様について

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こんにちは。これ大好きなドラマです。セットもいい味を出しています。セットのドラマの世界観って不思議なもので、一種の異化効果というか、観ていて常に創作物であることを意識させ続けられます。なのでどちらかというと舞台を観ている感覚に近いかもしれません。本当はダメですがYOUTUBEで観ました。今調べるとどうやらもう削除されてしまったようです。そもそも「前略おふくろ様」を何故観ようと思ったかというと、たまたま「居酒屋ゆうれい」を観て、そこから主人公の萩原健一の出演作を追いかけていく内に辿り着いたのがこの作品でした。情けない演技がなぜ格好良く見えるのか分かりませんが、とにかくショーケンの演技が凄いです。ショーケンのキャラクターだけで物語が進められるほど強烈な魅力があります。作品中にショーケンのナレーションが入ることも特徴です。俳優陣も豪華です。八千草薫坂口良子桃井かおり、梅宮辰夫、室田日出男小松政夫風吹ジュンなどが出演しています。特に坂口良子は滅茶苦茶可愛いです。八千草薫の「~なのね」という口調も可愛いです。一期と二期があって、二期は暗い話が多い印象です。一期の最終話はその結論のために今までの話が収束していて感動しました。少し書くとつまりは自分の母親や父親にも自分のように若く、悩んで恋をしていた時代が確かにあったのだということを理解するという話です。僕がこれを観たのは社会人になる前で、料亭で慌ただしく働きながら、時々電話で色々な人に呼び出されたり、仕事が終わったあと喫茶店で会ったりする生活に憧れたりしていました 。ショーケンの演技はなんと表現すれば良いのか難しいのですが、気弱なのですが、しっかり怒る時は怒ったり、喋りかたも下を見ながら吐き捨てるような喋りかたをします。言い方は悪いですが軽度の知的障害っぽい感じもします。ですが格好良いです。