山根成之監督作品 黄金の犬について

こんにちは。何となく題名がサム・ペキンパーの「わらの犬」(1971 )っぽかったのでTSUTAYAで借りました。サム・ペキンパーを意識しているのかは分かりませんがラストは完全に西部劇だったのでその可能性はあります。何かと凄い映画でした。そして撮り方が綺麗でした。前半はニコラス・ローグの「美しき冒険旅行」(1971)のような夏八木勲と犬のゴロの旅でそしてやっぱりサム・ペキンパーの「ゲッタウェイ」(1972)のようにずっと悪役の地井武男がラストまで追いかけてくるという話です。映像が凄くて浜辺に打ち上がったアザラシとゴロが決闘する場面では本当にアザラシをゴロが食べている映像まであります。終盤の荒野で犬の群れと闘う場面ではこれは流石に特殊メイクだと思いたいのですがゴロが殺した夥しい犬の死骸の映像があったりします。途中菅原文太イカれたトラックドライバーとして出演しています。鶴田浩二の演技を初めて観ました。わざと下手な感じで演技している気がしました。推測ですが周りの演技が余りにも演技演技しているのでナチュラルな感じを出したかったのかなと思いました。最近昔の日本映画をよく観ています。何故かはよく分かりませんが結構面白いです。