ヴェロニカ・フランツ&ゼヴリン・フィアラ監督作品 グッドナイト・マミーについて

こんにちは。原題のタイトル「ICH SEH ICH SEH」とはドイツ語で見てるよ見てるよという意味らしいです。他の方の感想を読んでいると意外と評価が高くてびっくりしました。ヨーロッパのハイセンスホラーみたいな言い方もありましたが僕はあまり好きではありませんでした。なんでだろうと考えましたが似たような雰囲気のワンシチュエーションの映画でダーレン・アロノフスキーの「マザー!」(2017)はとても面白かったのですがこの「グッドナイト・マミー」(2015)は色々中途半端だったからだと思いました。それが人によっては上品とか考える余地があるという風に捉えられるのでしょうが僕はもっとはっきりしている方が好きです。というか今僕がそう思いたいだけかもしれません。具体的に言うと主人公が双子という設定をもっと活かせるのではないかと思ったことと序盤の母親の包帯の説明があまりにも無かったことです。最初包帯の母親が凄く魅力的でそれで子どもが疑心暗鬼になるのも納得が行くのですが映画の中盤辺りでいきなり母親の包帯が取れて出てきてからはずっと包帯のことで頭にクエスチョンがあって集中出来ませんでした。あと登場人物の行動もあまり理解出来ませんでした。僕が読んだブログにもあまりにも伏線が分かりやすくてミスリードかと思ったみたいなことを書いていましたが僕も全く同じことを考えていてきっともっと凄いオチがあるのだと勝手にハードルを上げてしまったのも良くなかったです。あの頭ぶんぶんは僕は新耳袋の「正座する影」を思い出しました。高橋洋の話を聞いてから改めてJホラーってかなり世界的に見ても凄いところに行っているなと感じます。この「正座する影」はニコニコ動画とかでよくネタにされているのであまり恐いと思われてないようですがちゃんと観ると5分位の短編ながら非常に恐ろしく意味不明です。