リー・ワネル監督作品 透明人間について

こんにちは。やっぱり洋画サイコロジカルホラーは面白いです。アリ・アスターにしろダーレン・アロノフスキーにしろこの映画のリー・ワネルにしろ全員に共通するのはロマン・ポランスキーです。サイコホラーの父です。邦画ホラーは未だに幽霊ものが幅を利かせている印象ですが、洋画はサイコホラーにシフトした印象があります。だってホラーはミステリーも出来るしアクションも出来るし簡単に人間を物語から退場させることが出来ます。作りやすいですし観やすいです。中盤までは完全なサイコホラーでしたが透明人間が実体を持ってからは、ややアクション映画っぽい感じになります。多分完全なるサイコホラーにも出来たのでしょうが、折角CGを使っているのでそれをもっと見せたくなったのかもしれません。難しいのですが物語の謎は曖昧なままで置いておかないとそれが見えてしまうと意外と安っぽくなってしまいます。だからこそ夢なのか現実なのか分からなくさせることで、解釈の幅を持たせることがサイコホラーにおいて重要になります。