最近考えていること

こんにちは。ジェームズ・ワンの「マリグナント 狂暴な悪夢」(2021)を観ました。面白かったのですがCGの限界というか、CGって何でも出来るから無限に期待してしまい逆に凄さが薄れてしまいます。ハーフシュテイン・グンナル・シーグルズソンの「隣の影」(2017)も観ました。サイコホラーばかり観すぎて意味分からなくなりかけですが、これはオチこそ良かったのですが、それまでの登場人物の行動に余りにも感情移入出来なかったのであまり好きではありませんでした。ここでも映画における映像の対比というか、凄く仲が良かった頃の映像を元夫婦が観るというのがあってそれは良かったです。というかリベンジポルノは本当にあるのでしょうか。まぁあるから社会問題になっているのでしょうが、それをする男の心理の意味が分かりません。逆柱いみりの「赤タイツ男」(2004)も読みました。前に買ってあってその時はサラッと読んだのですが、今読み返してみるとナンセンスな物語なのに背景がやけにしっかり描いてあって、というのは物語に出てくる化け物たちが非常に個性豊かで愛嬌があるのです。また屋根を車で走るシーンや絶対にあり得ない地下の細い路地を車が走ることの面白さは、まるで子どもの頃の空想の世界を表しているかのようです。白状すれば僕の子どもの頃の空想とよく似ていてシンパシーを感じたのです。最近はサイコホラーに限らず映画を沢山観ていてこうなれば観れるだけ観まくろうと思います。気になっているのは日本の昔の映画監督です。成瀬巳喜男が予想以上に面白くて、まだ観ていない木下恵介鈴木清順溝口健二大島渚、それから最近の監督ですが石井克人の「茶の味」(2004)などを手当り次第観たいと思います。