最近考えていること what i'm thinking lately

こんにちは。最近は黒沢清関連のトークショーのブログを読んでいます。面白いです。映画監督のトークショーというものに僕も行ってみたいのですが、やはり都市近郊でないと流石に厳しいでしょうね。黒沢清の「回路」(2001)のメイキングビデオがYouTubeに上がっていてとても興味深く観ました。映画の舞台裏を観るとそれによって出来上がった作品と対比させて、なんと和やかなムードで撮影が進んでいるのか、と思ってしまいます。しかし考えてみるといくらシリアスなシーンでも現場は流れ作業で次から次へとシーンを撮っていかなければならない訳で、だからこそあの現場の雰囲気なのだと思いました。

 

黒沢清トークショーのレポートのブログを上げている「私の中の見えない炎」を読んでその流れでそのブログの中の押井守トークショーのレポートや高橋洋のインタビューなどのものも読みました。映画監督が語る言葉は、映画が好きでいて良かった、と肯定してくれる気がして好きです。最近また椎名林檎を聴き出しました。初期の「加爾基精液栗ノ花」(2003)くらいまではライブ演出とかも含めて危なっかしい、過激でアルバムの名前を見てもわかる通り、少し宗教的な匂いもして良い意味で若い感じがありましたが、2003年から東京事変として活動するにあたり、ソロとバンドとのバランスが取れてきてソロの方の曲にも変化が起こりました。ジャズっぽいホーンセクションを中心としたポップスが増えてきて、私生活で母親になったことも関係していると思いますが、丸い優しい曲が増えました。僕は後期の椎名林檎の方が好きですが、例外的に2003年のエレクトリックモールでのライブは鬼気迫るパフォーマンスで素晴らしいと思います。「茎」とか「丸の内サディスティック」もこのエレクトリックモールでのロックぽいアレンジのテイクが実は一番好きかもしれません。