最近考えていること

こんにちは。1月が終わります。最近芦川いづみを知りました。芦川いづみ目当てで井上梅次の「ジャズ・オン・パレード 1956年 裏町のお転婆娘」(1956)を観ました。演出は古臭いですがミュージカル映画を初めて良いと思いました。それは主演の江利チエミが類型的な美人ではなく少し愛嬌のあるような女性だからです。話も分かりやすくラストの公演も素晴らしかったです。こういう楽しい映画が今何故無いのでしょうか。何度も書いていますが映画は最早演出が古くても別に構わないと思います。完全なパロディになっても良いので古い映画が好きな監督がこういう映画を今の時代で撮れないものでしょうか。芦川いづみに限らずですがこの時代の女優は皆声が低い気がします。喋り方が違うからなのか英語を使う人は声が低くなると聞いたことがありますが素敵です。昨日大島弓子の良さについて映画的だと書きましたがもっと言うと無国籍な感じが良いのです。黒沢清蓮實重彦青山真治の「映画長話」(2011)で良い映画は無国籍な感じがするという話がありましたが大島弓子の漫画は舞台は間違いなく日本ですが地名とか時代とかを特定しておらずそれが神秘的な感じを助長しています。今日YouTubeブラウジング機能である女性の動画日記を観ました。その女性には子どもが居てその子どもが昨日スマホを投げたことに無性に腹が立って自分が抑えきれなくなりスマホを踏み潰したらしいのです。そのことをその女性は非常に悩んでいて死にたいと動画で言っていました。面白いと言って良いか分かりませんが興味深かったのはその晩怒った後に子どもがお母さん一緒に寝ようと言ってきたことに対してその女性は自分なら嫌いになるのにどうして子どもはそんなことを言うのかと真剣に悩んでいることです。今大島弓子の漫画を読んでいてとても運命的だと思うのですがやはり男性と女性の違いはそこにあると思います。僕はまず人間同士が話し合って心が通じることはあり得ないと思っています。しかし女性はいや特に母親は子どもと話し合えば本気で心が通じると信じていると思います。僕ならその子どもが寝ようと言ったのならもう機嫌を直したのだろうというだけですがその女性はその一言をずっと抱え込んで今日の昼休みの時に死にたくなったらしいのです。というか僕は今まで生きていて死にたいと思ったことがありません。今も全くストレスが無い生活をしていてそれが逆に不安でもありますが人間関係で悩むことは今はありません。母親という生き物は創作において面白いです。