ジャン=リュック・ゴダール監督作品 勝手に逃げろ/人生について

こんにちは。ゴダールの中でも話が分かりやすいという評判を聞いていたのですが僕にはさっぱり分かりませんでした。昔は例えば難解なフェデリコ・フェリーニとかの映画でも抵抗なく観れていたのですが最近はそういうものがあまり好きではなくなりました。しかし映像は美しいです。そして若いイザベル・ユペールの演技を初めて観ました。黒沢清イザベル・ユペールの眼差しについて言及していましたが確かに何かを見る顔が良いです。電話の時の落ち着きの無い感じや人の顔をじっと見ながら話すシーンそして昔の友達に久し振りに会った後に娼婦としての仕事に戻るシーンの演技はやはり素晴らしかったです。声は相変わらず低くてというかフランス人の女性は全般的に声が低いのか英語を話す人は声が低くなると聞いたことがありますがまあ声が低いです。特典映像でイザベル・ユペールがインタビューに答えていてゴダールの映画の作り方について彼は俳優に即興で演技させないという話には驚きました。まだまだ色々と引っ掛かったことはあります。あのスローモーションは何だったのか何故少しだけ音をずらして繋げるのか時折入る詩のようなものは何だったのかでもそれでも映画だと言えることに意味が有るような無いような気がします。