最近考えていること

こんにちは。最近昔の記憶、主に小・中学校の記憶を思い出しているのですが、どれも断片的にしか憶えていません。僕が良く憶えているのは雨の日の学校の雰囲気で、昼間なのに中の電灯が異様に明るく外のガラスに雨が張り付く映像が目に浮かびます。あとは匂いです。湿ったアスファルトの匂いや雑巾の匂い、黒板、図書室、理科室の匂いを思い出します。僕は趣味で漫画を描いていて、そういう頭の中の映像を紙に移すことが重要になります。僕の場合そういう時に頼りになるのは、写真や映像などの直接的なものよりも詩や小説の方が良いです。宮沢賢治がなぜ愛されるのか、僕は彼の作品が日本人の心にある故郷のイメージを捉えていたからだと考えます。懐かしいものは全て過去のことで絶対に変わらない事実です。だから安心したり、人によればそれが心の傷になったりします。僕が子どもの時に見ていた風景、川沿いの道のコンクリートの壁や、井戸、秘密基地や工場など、それらは未だに存在していますが、きっとこの先の未来では無くなってしまうものなのでしょう。僕は廃校を撮影するのが好きなのですが、誰もいなくなった学校に行くと、そこに残っている写真や椅子や机にかつて多くの子どもたちが居たことを感じます。切ないというとおかしいですが諸行無常、時間の流れを思い知らされます。そういう悶々としたまとまらない感情を漫画にしたいです。あまり捗っていませんが、まあひとりでやっているのでいいでしょう。

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