最近考えていること

こんにちは。多足類のゲジゲジの生態を調べると面白いです。正式名称はゲジと言いこの辺りは調べてみても正確には分かりませんでしたが、恐らく多足類の中で唯一複眼を持っている昆虫です。ヤスデも個体によってはあるとかないとか。ゴキブリを食べてくれる益虫であり、またムカデ綱でありながら毒線を退化させてゴキブリを食べることに特化した進化を選んだ昆虫です。15対30の脚を持っていますが、頭から数えて15番目の脚はフェイクであり、触ることも出来るらしいです。昨日珍しくTVを付けっぱなしにして何となく観ていたのですが、NHKで結構面白い番組が色々やっていました。お笑い芸人のパンサーの尾形が出演していた数学の番組で素数について取り上げていて、素数をある数式に当てはめるとその和が円周率になる、みたいなことをやっていて数学は全く門外漢なのですが、もしかしたら宇宙の真理を数式で表現出来るのかもと思いました。そして一番面白かったのは黒澤明と能についての番組です。黒澤明は一応有名なものは一通り観ていますがやはりもう一度きちんと観直さないといけません。そして能はかなりヤバいです。能には現在能と夢幻能という分類がありそのネーミングから僕はドンピシャなのですが、夢幻能にはかなり調べる価値を感じます。まず夢幻能はシテという物語の主役が幽霊や異界の存在です。舞台と幕の奥を繋ぐ橋掛りがあり、シテはその幕の奥(冥界)から橋掛りを通じて舞台(現世)に現れます。まるまる引用ですが能の始祖である観阿弥の幽玄の思想を息子の世阿弥が受け継いで作られたのが夢幻能らしいです。僕が可能性を感じたのは能という伝統芸能の世界にこれを機会に触れられそうな気がしたからです。能に関して無知だったせいもありますが、形式張った能の世界にホラー映画のように幽霊が出てきていることが嬉しかったのかもしれません。でも単純にこの物語の構成は今の映画に挿げ替えても普通に面白い気がします。黒澤明シェイクスピアの劇から物語をインスパイアしたように、能の世界の表現を漫画に置き換えられたら凄いと思います。