最近考えていること

こんにちは。井上陽水が良いです。色々聴きましたが最初に聴いた「あやしい夜をまって」(1981)が最初に聴いた感動があったからなのか良かったです。有名な曲は入っていないのですが何というか音がクリアで実験的でそれでいてポップさもある感じがしたからです。「スニーカーダンサー」(1979)も良かったです。曲単体で言うと「EVERY NIGHT」(1980)の「クレイジーラブ」とか「なぜか上海」とかも良いです。こんなに凄い音楽が40年以上前の日本にあったこととそれが人々に受け入れられていたことが驚きです。「9.5カラット」(1984)はセルフカバーアルバムですが有名な曲が多くテンションが上がりました。あと矢野顕子の「Go Girl」(1999)はやっぱり良いです。2週間ぐらい聴き続けています。井上陽水のアルバムは良いのですが聴き過ぎると脳が麻痺してきます。金太郎飴のようにどの曲も奇抜でエネルギーを発しているからです。それに比べて矢野顕子のアルバムは癒しです。どちらも実験的な音楽ですが前者は攻めで後者は守りです。漫画は今のところは順調です。上手く自分の気持ちをコントロール出来ています。最近自分の考えはもう既に忘れてしまった誰かの考えだろうと気付きました。それは歌を歌うときに歌詞を思い出す感覚に近くて前に良く聴いていた歌を久しぶりに聴くと歌う時に歌詞が思い出せなくても勝手にそれを口が発しています。僕の創作の考え方は奥田民生黒沢清庵野秀明の考え方から確実に影響を受けています。彼らは皆自分の作品は誰かの作品の影響から作ることを認めていてあの凄い作品に近付くために作品を作っていることを肯定しています。僕もあの映画のあのシーンを再現したいから漫画を書いています。それはパロディではなくてその欲望からしか作品が作れないからです。

20230612

井上陽水の歌詞の特徴である「〜しなさい」という丁寧な命令口調や言葉を音の響きからチョイスして作るのは奥田民生が継承しています。呑気な曲調に不穏な事件や出来事を匂わせる作り方や物語性のある曲の作り方はキリンジが影響を受けている気がします。ギターソロもちゃんとギャンギャンあるしブラスもエレピもあって完璧です。何よりも歌声が独特で素晴らしいです。ちょっと井上陽水沼に嵌りかけています。