ジョン・カサヴェテス監督作品 ビッグ・トラブルについて

こんにちは。「刑事コロンボ」(1968)シリーズのピーター・フォークが主演しています。実は今日ジョン・カサヴェテスの有名なものをいくつかamazonで頼みました。その関連で観たのですが間違いなく娯楽映画であり、またずっと引っ掛かっていた黒沢清の「勝手にしやがれ!!」(1995)シリーズの元ネタを知った気分です。音楽の使い方とか人間の動き方、明るく開放的な展開などかなり参考にしている感があります。何というか出てくる登場人物が皆良い人で、それは悪人だろうが偉い人だろうが皆大らかに全てを許してくれる世界です。ギャグ漫画の世界に近いかもしれません。レナード(アラン・アーキン)の気弱な保険会社員の役は面白いです。これも洋画ならではかもしれませんが、恐らく邦画ならば少々臭くなってしまうような演技でも許せてしまうところがあります。しかし撮り方は非常に美しく今並行して同監督の「グロリア」(1980)を観ているのでその物語のギャップに驚きます。終わり方も良かったです。大団円の反対に大喧嘩するのもまた一興です。