ジャック・リヴェット監督作品 パリはわれらのものについて Directed by Jacques Rivette Paris is about ours

こんにちは。amazonBlu-rayを買いました。ヌーヴェル・ヴァーグは一通り観てみます。この映画は主人公のアンヌ(ベティー・シュナイダー)が勉強しているシーンから始まります。物音がして隣の部屋を見に行くと女がいてそこで他愛のない会話をします。何故このシーンから物語が始まるのか、最近濱口竜介エドワード・ヤンの「エドワード・ヤンの恋愛時代」(1994)について語っている動画を観て思ったのですが、映画において登場人物たちが交わしている会話は、実は全く意味を持たず、アルフレッド・ヒッチコックも似たような発言をしていたような、つまり台詞は音楽と同じようなもので、映っている映像こそが映画なのだ、という確信こそがヌーヴェル・ヴァーグなのかなと思います。そしてこの映画で描かれている陰謀とはどうしても、これは僕が好きなだけですが第四の壁っぽい感じがします。劇中で舞台劇を扱っていたり、映画の中で映画、という言葉が出てきたり、最初から名前だけ登場するフアン、という人間など彼らが恐れていることはつまりこの世界が映画の世界であることなのではないか、という気がします。