オーレン・ペリ監督作品 パラノーマル・アクティビティについて Directed by Oren Peli About Paranormal Activity

こんにちは。かなりのシリーズになっている映画ですが、初めて観ました。モキュメンタリーの形式を採っている本作ですが、正直僕はあまり好きではありませんでした。インターネットで調べてみると好きな人と嫌いな人の賛否両論に分かれていて、それも頷ける微妙な作品です。というのもエドゥアルド・サンチェス、ダニエル・マイリックの「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」(1999)のよりもフィクション性が強く、白石晃士の「オカルト」(2009)のような吹っ飛んだ設定でもない普通のフェイクドキュメンタリーだったからです。スティーブン・スピルバーグがかなりの煽り文句を言っていて、それで期待が上がったせいもあります。観ていて一つ思ったのは、主人公の行動が監督自身の経験を反映しているような気がしました。詳しくいうと、監督のオーレン・ペリは男性ですが、カメラを回すことを女性に止められても回し続ける行為は、映画監督の性というか、一種の職業病のようなもので、パートナーがどんな状況でもそれを記録する冷静な脳があって、それは普通の人間からは非人間的な振る舞いに見られます。僕はTSUTAYAでレンタルして観ましたが、特典映像に稲川淳二のインタビューが入っていて、それが何気に良かったです。