クエンティン・タランティーノ監督作品 ジャンゴ 繋がれざる者について Directed by Quentin Tarantino About Django Uncained


こんにちは。これを観てクエンティン・タランティーノはやっぱりちゃんとした映画も作れるんだな、と思いました。前に観たのが「デス・プルーフ inグラインドハウス」(2007)と「キル・ビル」(2003)だったということもありますが、話の展開にしても撮り方にしても、分かりやすくて面白かったです。そしてやはり復讐がこの映画でも重要なファクターになっています。この辺りは日本にバトル漫画というものがありますが、それに少し似ています。つまり話の推進力として最も原初的なものが、主人公が強烈な意志を持って何かに進んでいく、ということでそれにもってこいなのが、過去に受けた傷やトラウマなわけです。この手法は得てして思い付きやすいため、映画に精通している人なら普通避けると思いますが、それを正面から堂々とやる格好良さがクエンティン・タランティーノの映画にはあります。アクションシーンの血飛沫の嘘臭さ、逆に綺麗に見えました。またズームアップを効果的に使っていたり、必要無いモザイクをかけていたり、異化効果というかこれはカメラで撮ってそれで編集しているんですよ、という映画では普通しないことをしていることにも驚きました。