ロバート・ゼメキス監督作品 フォレストガンプについて

f:id:okabayashisoma:20210531220421j:plainこんにちは。ロバート・ゼメキスは前に観た「マリアンヌ」がとてもよかったので、安心して借りました。「フォレストガンプ」の感想の前に今日観た「サスペリアPART2」の感想をいいます。ストーリーはなぜかピア二ストである主人公が謎の事件を追いかけていくもので、突然なり出す前衛音楽のようなものがミスマッチで逆に良かったです。僕はストーリーよりもヒロインのジャンナが気になりました。映画を観ていると、時々非常に映画的なシーンというものがあります。この映画でいえばジャンナが煙草を吸うシーンです。主人公の部屋でジャンナがポケットから煙草を取り出します。取り出すときに手でくるくるっと回転させ火を点けます。これだけのシーンですが、取り出し火を点けるまでワンカットで撮られており、思わず魅入ってしまうシーンになっています。別にジャンナは曲芸師でもないし、このシーンはストーリーと何ら関係ありません。他にもジャンナが主人公と一緒に行動できると分かった時のダンスもよかったです。長くなりましたが、とにかくジャンナが可愛かったです。「フォレストガンプ」ですが、トム・ハンクスが主演をしています。実はまだ観ている途中なんですが、今回は人の感想を読まず書いてみようと思い書いています。映画の感想を読むようになると、映画を観る度にテストの答え合わせのようなものでつい自分が感じたことが正しいのかどうか確認したくなってしまうのですが、僕も大分映画を観てきたのでそろそろ自分の感想を持ちたいと思ったので書きます。言い訳ではないですが、wikipediaすら見ていないので間違った情報があるかもしれません。まず思ったのは、話の進め方が「幸せのちから」「スタンド・バイ・ミー」「いま、会いにゆきます」に似ていると思いました。この話は現在の主人公が回想して話が進んでいきます。冒頭は白い羽が空から主人公の待つバスの停留所の落ちてくるところから始まります。これはラストと繋がっています。この話はおそらく歴史上にこんな奴がいたら良かったのに、っていう話だと思います。実際の歴史になぞられて作られていることや、昔の映像にこれも多分ですが合成で主人公が映っていることなどがそうです。母親の脚即具を壊し、初めて走るシーンは髙畑勲の「アルプスの少女ハイジ」 の1話を思い出しました。母親からの解放、自立を表しているのだと思います。母親が死ぬシーンと妻のジェーンが死ぬシーンは同じ構図で撮られており、なにか意味があるのでしょうか。ラスト、息子のフォレストガンプはまたジェーンのような女の子に会って席に座るのでしょうか。しかしそれは映さずにあきらかに繰り返す予感をさせて映画は終わります。ロバート・ゼメキスはロマンチストだと思いました。トム・ハンクスの演技を見たのは実は初めてだったのですが、この少し頭が足りない、でもいい奴という青年の感じは流石でした。